10月乗客33%増/那覇・宮古線
SKY参入で割安感追い風
市建設部空港課のまとめによると、那覇-宮古線に就航する航空4社の10月の乗降客数は、前年同月と比べ2万5615人(33・1%)増の10万3018人となった。スカイマーク(SKY)の同路線就航から約2カ月。同社との競争に伴う格安運賃が追い風になったとみられる。
航空各社の10月の那覇-宮古線の乗降客数は日本トランスオーシャン航空(JTA)が5万1609人(前年同月比6・1%増)、琉球エアーコミューター(RAC)が1610人(同比3・9%増)、全日本空輸(ANA)が2万1221人(同比22・2%減)、SKY2万8578人(全増)となった。
JTAは増えた理由に、昨年と比べ台風の影響がなかったことを挙げる。格安運賃の効果については「分析中」としている。
SKYの空港カウンターの職員は、「利用者の約6割は宮古か島外の一般客。約4割が観光客とみられる」と推測。特に早朝に来島し、観光して夕方の便に乗る日帰り客が多いという。
東京から里帰りし9日帰路についた高橋文雄さん(55)は「今の運賃だったら宮古に来やすい」と話した。
55歳のタクシー乗務員によると、空港から1日に運ぶ客は4~5組程度だったが「現在は6~7組に増えた」と話した。
乗務員らによると、利用者の1割弱が観光客で宮古か島外からの一般客が9割以上を占めるという。
航空関係者によると、東日本大震災以降、観光客は減り前年水準までには回復していない。このため、10月の増加分の多くは一般客とみられる。
11月搭乗分の最安運賃は、JTAとANAが3600円(45日前までに購入、座席数制限)、SKYが2800円(21日前まで購入、座席数制限)。JTAとANAの最安運賃はSKY就航前の半額になった。
巷では「タクシーと変わらない価格」との声を耳にするようになった。