11/24
2024
Sun
旧暦:10月24日 先負 壬 
産業・経済 社会・全般
2011年11月16日(水)9:00

ベイト剤、イモにも有効/県、普及へ実証展示ほ設置

効果試験では被害ゼロ確認


今年9月に設置されたプリンスベイトの実証展示ほ=15日、下地地区上地

今年9月に設置されたプリンスベイトの実証展示ほ=15日、下地地区上地

 殺虫剤「プリンスベイト」の使用がサトウキビだけでなく、ゾウムシ類の被害の多いカンショ(イモ)にも拡大され、県は普及に向け、実証展示ほを県内各地に設置した。2010年に県病害虫防除技術センターが実施した効果試験によると、同農薬を使った畑の被害塊根率は0%だった。ベイト剤の適用拡大は、カンショ栽培農家に朗報となりそうだ。



 プリンスベイト剤は、誘剤(餌)で殺虫する餌タイプの農薬。カンショを食害しているアリモドキゾウムシと、イモゾウムシを対象にした宮古での実証展示ほは、下地地区の上地に設置した。


 品種は量が多く取れる加工用の「ちゅら恋紅」。ベイト剤は、10㌃当たり6㌔使用した。同品種の年間の10㌃当たり収量は2・5㌧程度を見込む。
 農家によると、被害塊根は収穫量の1割平均ぐらい出る。時には、全滅のケースもあるという。ベイト剤使用は、この被害を減らし商品化率を高める。


 9月に植えたカンショの収穫は、来年2月を予定している。同試験を担当する県宮古農林水産振興センター農業改良普及課の久貝正樹さんは「茎を見ると、被害が出ている様子はない」と良い成果に期待する。
 実証試験では①収量②ゾウムシ類の被害率(商品化率)-などを調査する。


 県病害虫防除センターの試験によると、ベイト剤無使用区の被害率は22・2%、使った所は0%だった。
 同センターはゾウムシ類の被害を減らす方法に①サトウキビとの輪作②害虫が寄生する野アサガオの畑の周辺からの除去③被害塊根は畑の外に出す-なども挙げている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!