特産品ずらり、特売で盛況/宮古の産業まつり開幕
友好、交流都市の物産も販売
第34回宮古の産業まつりが19日、ダイワドライビングスクール跡地を主会場に開幕した。会場では新鮮な農林水産物や花の苗、伝統の工芸品など地元の特産品が展示販売され、開場とともに押し寄せた多くの市民が特売の商品を買い求めた。米や野菜など友好・交流都市の物産も多数販売された。ステージ部門では宮古織のデザインコンテストやファッションショー、各種表彰式が行われた。祭りはきょう20日まで。
産業まつりは宮古の一大イベント。生産者の生産意欲の高揚と県産品に対する消費者意識の啓発が大きな狙い。毎年多くの市民が足を運び、安価で新鮮な特産品を手にしながら地場産業を見つめ直している。
開会セレモニーが午前10時から行われ、実行委員会の下地義治会長が「宮古の特産品をはじめ島内外の商品に触れ、その品質の良さを再認識する機会」と祭りの意義を強調。「事業者や生産者は自社製品の紹介や販売を通して、消費者のニーズに対応した新製品や技術の開発、販路拡大に取り組んでほしい」と述べた。
仲井真弘多知事と下地敏彦市長が祝辞を寄せ、それぞれ祭りを契機にして地場産業に対する認識が一層高まることを期待した。
この後、下地会長ら関係者がテープカットを行って第34回祭りを開場。訪れた市民がどっと押し寄せ、特産品が並ぶ各ブースで見学や買い物を楽しんだ。
どのブースも魅力的な商品がずらりと並んだ。キクやブーゲンビレア、マリーゴールドの苗が安値で販売されたほか、新鮮なダイコンやキャベツもあった。トマトやピーマン、ナス、ブロッコリーも展示販売され大人気だった。
水産物ではモズク商品をはじめシビマグロ一匹の丸揚げ、クルマエビの串焼きコーナーが盛況。多くの市民が長蛇の列を作って商品を買い求めた。
友好、交流都市のブースも人気を集めた。福島県西会津町は米やリンゴなどを販売。静岡県藤枝市はレタスやシイタケ、岐阜県白川町は米、茶、豆腐、新潟県上越市は米や地酒をそれぞれ安値で売り出した。
各ブースに訪れた市民は特産品の試食を楽しみながら気に入った商品を次々と購入し、友好、交流都市の特産品に理解を深めた。
ぱいながまホールで開かれたステージ部門も盛り上がりを見せた。北中学校生徒は躍動感あふれるダンスパフォーマンスで観衆を魅了、宮古織デザインコンテストとファッションショーもにぎわった。
20日の祭りは午前10時から午後5時まで。初日同様に島内外の特産品を含む商品が展示販売される。