24万7000㌧見込む/11年産キビ第2回調査
前期比7万6000㌧減/日照不足、台風など影響
宮古地区の2011~12年期サトウキビは、茎が昨年より短く10㌃当たりの茎の数も少ないなど生育が悪く第2回生産見込み量は前期実績の32万4198㌧と比べ7万6429㌧(23%)減の24万7769㌧となった。市農林水産部農政課と、多良間村村づくり課が11月1日現在で、まとめた。生育不良は1~3月の低温や日照不足、5月の台風2号による葉の損傷、植え付け時の少雨傾向などが影響したと分析している。
一方、葉が青々としていることから市農政課では糖度の蓄積による品質の向上に期待している。
過去20年の間に25万㌧を割ったのは、04~05年期(21万7000㌧)のみ。11~12年期は同期に次ぐ不作の可能性がある。
7月1日現在の第1回調査と比べると、約2万9200㌧減った。第1回の目測比べ、第2回は実測したことで差異が出たという。
沖縄製糖宮古工場によると、昨年10月末の夏植の茎の長さは303㌢もあったたが、今年は226㌢と77㌢(前年同期比25%)短い。茎の直径は、2・27㌢と昨年の2・55㌢より細い。10㌃当たりの生育茎数は、昨年の約6807本に対し、今年は約6533本と約270本少ない。植え付け期(昨年9月)の少雨による発芽率低下に加え、その後の株の分けつも少なかった。
宮古地区のサトウキビ生産量は、4年連続30万㌧を超え、今後の目標に春植、株出面積の拡大による38万㌧達成を掲げていた。
作型別の収穫面積は株出は328㌶と、前期と比べ123㌶(37%)増加した。夏植は3369㌶(前期比100㌶減)、春植321㌶(同比15㌶減)となった。地区平均の反収は、約6㌧を見込む。