11/24
2024
Sun
旧暦:10月24日 先負 壬 
社会・全般
2011年11月22日(火)9:00

大橋開通後の活性化探る/アイ ラブ 伊良部!

元気な島づくり目指し


新里さんをコーディネーターに5人のパネリストが島づくりの提言を行った=20日、東地区構造改善センター

新里さんをコーディネーターに5人のパネリストが島づくりの提言を行った=20日、東地区構造改善センター

 伊良部島の将来像を島民みんなで考え、活力ある地域づくりをめざして、「アイ ラブ 伊良部!」~元気な島づくりフォーラム~(主催・市、伊良部地区地域づくり協議会)が20日、伊良部東地区構造改善センターで開かれた。フォーラムでは、「楽園の花嫁」の著者で来間島で農園・カフェ「楽園の果実」を営む砂川智子さんが「夢の大橋開通と島の活性化」と題して基調講演を行ったほか、新里聡さん(アップリフトリーダーシップセンター代表)をコーディネーターに5人のパネリストが「豊かで住みよい島づくりを考える」をテーマにしたシンポジウムを開催した。また、3人の中高生が島づくりの意見発表を行った。


 基調講演で砂川さんは、大橋が開通する以前から来間島に移住し、離島であったころの島社会と、橋が架かった後の変化を具体的に説明した。島の経済的課題が解決し農業従事者が増えたことで島が活性化した一方、人、車の往来が一挙に増えて合理化が進み、地域本来の素朴さが失われていった様子を講話した。

 砂川さんは、橋が架かる過程を「具体的な変化が時間軸で分かる当時は、不安や恐怖の方が大きかった」と回想した。また、大橋開通以降は「島のどこに行っても必ず人がいる。捨て犬が増えるなど、島の環境は大きく変化した」と橋のもたらす功罪について説明した。

 同島では県外、外国(フィリピン)からの移住者がほとんどを占めることから、質疑応答では、地元でのコミュニケーションのあり方について質問があり、砂川さんは婚姻を含めた農業後継者の理想的な形態などをアドバイスした。

 シンポジウムは、陣内義浩さん(観光事業者)、渡久山研悟さん(商工会青年部)、長濱国博さん(農業従事者)、近角敏道さん(Iターン者)、西原豪さん(佐良浜中PTA)がパネラーとして、それぞれの立場から伊良部大橋開通後の地域活性化について意見提示した。

 「住民同士がアイデアを持ち寄り、どういう企画が必要かをもっと話し合う場を持つ必要がある」「島に適した作物を地場産業として確立し伊良部から発信するプログラムが必要だ」などの意見が出された。

 集まった住民は、パネラーの提言に熱心に耳を傾け、大橋開通後の島の将来構想について真剣な表情で聞き入っていた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!