離島観光への支援要請/市、観光協会
県に事業取り組み状況を報告
県文化観光スポーツ部は22日、2011年度第2回宮古圏域離島観光振興会議を県宮古合同庁舎で開催。市観光商工局や宮古島観光協会の職員らが参加し、今年度の観光事業への取り組み進捗(しんちょく)状況を報告するとともに、さらなる支援、協力を要請。離島への観光客誘致などの課題についての意見交換も行われた。
同会議は、今年4月から県文化観光スポーツ部が新設されたことを受け、今年度の宮古圏域での観光に関する取り組み内容などを確認するため、6月に第1回を開催。第2回は進捗状況確認と意見交換などを目的に開かれた。
会の冒頭、県文化観光スポーツ部観光政策課の嵩原安伸課長が「沖縄をアジアの中で選ばれる国際的リゾート地にしたいとの思いを掲げて取り組んでいる。沖縄の中でも美しい海を持つ宮古をできるだけ長く滞在してもらえるリゾートにするために意見交換をしたいので、率直な意見をお願いしたい」とあいさつした。
今年度、予定している取り組みの進捗状況について、市観光商工局の下地悟観光課長は、海族まつり開催や、熱帯植物園で「花の王国」整備の着手、池間と新城海岸でエコトイレと駐車場整備を進めていることなどを報告した。
観光協会の池間隆守専務理事は、中国からのチャーター便就航へ向け調整を進めていること、現在は県の雇用再生特別事業補助金を活用し空港案内カウンタースタッフ2人を雇用しているが、来年度以降の雇用継続が財政的に難しい現状などを説明。観光客誘致や補助金などでさらなる支援を要請した。
観光協会からの要請に対し県観光政策課の担当者は「基本的には宮古島市と宮古地域全体で検討すべきもので、地元での継続雇用をお願いしたい」との見解を示した。離島への観光客誘致支援については県観光振興課担当者が「沖縄観光コンベンションビューローが行う県全体のPRと地元主体のPRとの効果的な連携を図りたい」とした上で「具体的な要望があれば伝えてほしい」と呼び掛けた。