県内上位2000番に517頭/霜降り育種価
4頭に1頭宮古の牛 肉質遺伝能力の高さ示す
自家保留した雌子牛に奨励金を交付する事業の対象要件となる、県内2000番以内の霜降り育種価(遺伝能力)を持つ母牛が宮古地区に517頭(宮古442頭、多良間75頭)いることが、JAおきなわ宮古地区畜産振興センターへの取材で22日、分かった。奨励金の上限は、1頭当たり12万円。申込受付は、JAの窓口で8月と10月の2回行い、20人が24頭分を申請した。第3回の申請は、来年1月に受け付ける。
対象牛2000頭は、2万9777頭から選抜された。4頭に1頭を宮古の牛が占める割合で、宮古の母牛群の肉質遺伝能力の高さが明らかになった。
同事業は母牛の更新促進と、肉質の良い牛を生産する優良母牛群の形成を目的とする。県畜産振興基金公社が、実施している。
育種価は、県家畜改良協会が産子の枝肉成績を基に年2回コンピューターで解析し、データを関係機関に提供。2000番以内の牛については、畜産公社が、農家に奨励事業の対象母牛に該当する旨を通知している。
保留は書類を申請後、JAが子牛の体高を測定し、基準値を満たしたと確認した時から開始する。体の小さい牛は認められない。保留した子牛に、1頭以上の子牛を産ませることも対象要件。保留牛を他人に譲渡、売却した場合、奨励金は返還しなければならない。奨励金は、今年度末ごろまでに交付される。
申し込み時には①事業実施計画書②母牛の育種価を証明する書類③牛舎周辺の地図-などを提出する。
第3回の申し込み期間は、2012年1月4日~同17日。子牛の対象生年月日は、11年3月2日~同6月1日。 詳しい問い合わせはJAおきなわ宮古地区畜産振興センター(電話72・4680)まで。