豊作願い各地で種まき/12年産葉タバコ
耕作面積は64㌶減少
2012年産葉タバコの種まきが各地で始まっている。城辺葉たばこ生産振興会の生産農家は4日、JAおきなわ城辺支店の育苗ハウスで種をまいて豊作に願いを込めた。前期は台風に見舞われて大きな被害を受けた。生産農家らは「今年こそ豊作だ」と決意を新たにして種まきに精を出している。12年産宮古全体の耕作面積は571㌶、前年比で64㌶減少している。
12年産の種まきは3日からスタートした。同日は上野、伊良部の両地区、4日は城辺、平良の両地区などで行われた。
県たばこ耕作組合によると、各地の耕作面積は▽平良60㌶▽城辺204㌶▽下地130㌶▽上野113㌶▽伊良部43㌶▽多良間21㌶-。農家戸数は▽平良16人▽城辺41人▽下地31人▽上野28人▽伊良部14人▽多良間9人-となっている。
城辺葉たばこ生産振興会の播種式は4日午後1時30分から行われ、生産農家をはじめ関係機関・団体の代表が駆け付けて12年産のスタートを祝った。
同振興会の砂川栄一会長は「12年産がいよいよスタートする。タバコを取り巻く環境は厳しいが、皆さんは意欲を持って葉タバコを生産している。10㌃当たり46万円を成し遂げられるように頑張ろう。丁寧に種をまいてほしい」と生産農家に呼び掛けた。
宮古島市農政課の村吉順栄課長とJAおきなわ宮古地区本部の岡村幸男本部長が来賓あいさつを述べた。
村吉課長は「葉タバコは地域経済を潤す作物。反収46万の必達を」と強調。岡村本部長は「この産地を守り抜くために、一致協力して頑張ってほしい」と12年産の豊作を期待した。
この後、生産農家が育苗ハウス内で種をまいた。砂と混ぜ合わせた小さな種を丁寧にまき、不作だった前期の分を取り戻すような豊作に願いを込めた。
前期葉タバコは、収穫時の台風で葉がすべて吹き飛ばされる被害に遭い、販売額は前の年に比べて15億以上減少する成績だった。