正しい性知識持つこと大切/「思春期フェス」で認識共有
第4回宮古地区思春期フェスティバル(主催・宮古地区思春期保健教育研究会)が4日、市中央公民館で行われた。家族連れなどが参加し、男女の体の特徴などを学び、性に関する正しい知識を持つことの大切さについて認識を深めた。
フェスティバルは「知ろう見よう私たちの未来~すくすく育て心とからだ~」をテーマに、思春期に起こってくる体と心の成長に焦点を当て寸劇や発表、講話などで構成した。
金城麻美さんが先生となり、教室で子どもたちに性教育を教える寸劇では、女性器や男性器の仕組みを図を用いて分かりやすく解き示した。
また、命の元となる卵子や精子の神秘、妊婦のお腹で日々成長していく胎児の様子を見せて「私たちの体は大切な宝物」と訴えた。
金城さんは「思春期は大人になる大切な準備期間。体の大事な仕組みを面白がったり、友だちとふざけ合ったりするのはいけない。心も面でも大人の準備を」と呼び掛けた。
城辺中1年生13人は「性機能の成熟」と題した調べ学習の成果を発表。男子と女子が交互に体の仕組みを紹介し、同世代に正しい性の知識を持つことが大切とのメッセージを発信した。
会場には▽エイズはなぜうつる▽うつった場合はどうする▽予防対策は-などをパネルにした情報コーナーや、約7㌔の重さを体に巻き付けて妊婦の疑似体験ができるコーナー、人形を使った赤ちゃんの抱き方などの各体験コーナーも設置された。
妊婦の疑似体験をした前里芳人さん(44)は「思ったより体が動かせずびっくりした。妊婦を手助けしてあげたいという気持ちが増した」と話した。