密輸入、水際で阻止/税関平良出張所
特別警戒で看板設置
「年末特別警戒(7~16日)」で沖縄地区税関平良出張所(本村茂希所長)は7日、同所前に立て看板を設置。国民の安全・安心を脅かす覚せい剤、大麻、MDMA(合成麻薬)などの不正薬物・けん銃などの社会悪物品の密輸入を水際で阻止する厳重な取り締まりを強化した。本村所長は「不審船や不審者を見つけたら、情報を提供してほしい」と呼び掛けている。
税関では「覚せい剤・大麻など不正薬物・拳銃などのいわゆる社会悪物品の密輸入は依然として後を絶たない。地方空港・地方港における密輸事件や入国旅客による不正薬物飲み込み事件など、その手口は一段と巧妙化かつ悪質となっている」と指摘。
さらに「最近では、不正薬物の乱用が青少年層へ広がりを見せるなど、社会の大きな問題となっている」と憂慮している。
2009年、伊良部島の海岸に麻薬のケタミンがビニール袋に入って漂着。洋上取引の疑いが持たれている。
不審な事例として▽船員から荷物を受け取っている人を見た▽漁港などから沖合に向けて懐中電灯などで合図をしている人を見掛けた▽係留中の船から漁具、漁獲物など以外のその船にそぐわないような物(トランクなど)を下ろしている現場を見た▽不審な人が頻繁に出入りする倉庫がある▽頻繁に外国へ出掛け、金回りが良くなった人がいる-などを挙げている。
密輸に関する情報提供は(フリーダイヤル0120・461・961)へ。時間受付中。または同平良出張所(電話72・2310、ファクス72・2315)へ。