「10RUN」に文科大臣賞/東京で式典
フィランソロピストで最優秀
【東京支社】宮古地区の高校生が走って寄付金を募るイベント「10RUN(ワンオーラン)」実行委員会が、日本フィランソロピー協会(高橋陽子理事長)の第14回街角のフィランソロピスト賞青少年部門で最優秀賞(文部科学大臣賞)を受賞し8日、東京都千代田区の学士会館で催された式典で表彰状を授与された。式典後の活動発表会では意見交換会が行われ、式典に出席した生徒らが、宮古島での活動内容や経緯などを報告した。
同式典には、実行委員会を代表して伊良部高3年の仲間友里恵さんと宮古工業高3年の豊見山茜さんが出席。青少年部門での最高賞を文科省スポーツ・青年局長(代理)から受け取った。
受賞の喜びを仲間さんは「みんなが協力的で今年も大変盛り上がった。後輩にもしっかりと伝えていきたい」と話した。また、豊見山さんは「イベントを通じて友人との絆も深まった。地元のみなさんに感謝したい」と笑顔を見せた。
同協会のフィランソロピスト賞は、日本の社会に寄付文化を定着させることが大きな目的で、同実行委員会の宮古島での高校生による活動が高く評価された。
10RUN(ワンオーラン)は高校生がリレー形式で400㍍トラックを10時間走り続け、トラックを周回した回数に応じて企業、個人からの協賛金を集めるもの。集まった協賛金は福祉団体などに全額を寄付する。第1回を2004年に催し、夏休みを中心に毎年開催している。これまで、同イベントに参加した高校生は延べ約2300人に上る。
表彰式には、歴代の実行委員長経験者や大会を支えた宮城創大さん、与那覇修寛さん、本村匡さん、兼島大知さんらが駆けつけ、後輩たちの晴れ姿を見守った。