10年の歩み振り返る/県きび生産法人連絡協宮古支部
キビ産業の発展誓う
県さとうきび生産法人連絡協議会宮古支部の設立10周年記念式典が9日、JAおきなわ宮古地区機械化営農センターで開催された。組合員や行政機関、製糖会社、JAの役職員らが参加し、10年の歩みを振り返った。辺土名豊一会長は「今後とも、宮古の大切な基幹作物であるサトウキビを守り発展させる」と誓いを新たにした。
同協議会宮古支部は、2001年7月に設立された。当初6法人でスタートした支部は、現在は17法人と県全体の40%を超えるまでに発展した。
支部はこの間、植え付けから収穫までの機械化一貫体系を目指した作業の実演や、受託作業を積極的に実施。春植、株出の面積拡大推進活動も展開してきた。
辺土名会長は「近年、春植、株出も多く見られ、機械に対する農家の関心も高まり、増産に向けた環境づくりができつつある」と、今後に期待した。
環太平洋連携協定(TPP)に関しては「一難去って、また一難と、いつになれば安心して農業に専念できるか、生産者にとって先行き不安がある」と述べた。
県宮古農林水産振興センターの仲宗根盛和所長は「会員には、これまで培ってきたノウハウの発揮や、サトウキビ産業をけん引する役割が求められている」と激励。10周年を契機にますますの発展を祈念した。
県糖業振興協会の比嘉徹理事長(代読)は、「宮古は県全体の40%の生産を誇る地域」と生産意欲の高さをたたえた。
式典後、懇親会を開き10周年の節目を祝った。