消火活動たたえ感謝状/市消防本部
「被害の軽減図られた」
宮古島市消防本部(砂川享一消防長)は9日、消火活動を行い延焼防止に努めたとして男性3人に感謝状を贈呈した。砂川消防長は「皆さんの協力で被害の軽減が図られた」と感謝した。
感謝状を受けたのは砂川和也さん(自動車修理工)、平良和彦さん(りゅうせきロジコム)、宮国涼君(宮工高2年)。
3人は11月10日に平良地区内で発生した民家火災で、いち早く消防に通報し、消防車が到着するまで消火器を使った初期消火を行った。また、逃げ遅れた住人がいないかを確認するなど消防署員に情報提供した。火災は初期消火が早くぼやで済み、けが人もいなかった。
同本部で行われた贈呈式で、砂川消防長は「一刻一秒を争う火災現場では早い通報と初期消火が大事。3人には大きな仕事をしていただいた」とたたえた。
砂川さんは「1人では出来なかった。3人でやったからこそ素晴らしい感謝状が頂けた」と話した。
平良さんと宮国君は配送中に黒煙を発見し現場に向かった。宮国君は同社で職場研修中で「初めて火災現場に遭遇し怖かったが、火を消し止めなければという思いで必死だった」と振り返った。
平良さんは「宮国君に社会人としての使命や手本を見せてあげたいと思った」と語った。
宮国君の担任、比嘉剛己教諭も同席し「今後の大きな糧になる」と話した。