児童生徒の問題行動179件/宮古地区10年度
小中とも喫煙が最多
宮古地区における2010年度の暴力やいじめ、喫煙、飲酒など児童生徒の問題行動が小、中学校合わせて計179件に上ることが分かった。喫煙が最も多く小学校で8件、中学校では72件発生した。飲酒行為は中学校で16件。不登校は小学校で11件、中学校では32件あった。児童生徒の問題行動は減少傾向にあるが08年度からの累計は延べ725件となっている。16日の市議会12月定例会一般質問で、田場秀樹教育部長が明らかにした。
10年度の行為別問題行動をみると、暴力が小学校2件、中学校12件、いじめは小学校2件、中学校では4件発生している。
金銭せびりは小学校はゼロだが中学校は4件。家出は小学校2件、中学校14件となっている。
過去3年の問題行動と比較すると、ほとんどの行為で減少傾向にある。08年度と比べると、喫煙は小学校で12件、中学校では70件減少しているほか、暴力は小学校で4件、中学校では28件それぞれ減少した。小学生の飲酒は08年度に1件発生しているが、その後はゼロ。中学校は同年度より13件減少している。
これらの問題行動は田場教育部長が公表。前里光恵氏の質問に答える形で行為別発生件数を報告した。
取材に対して田場教育部長は、問題行動の防止に向けて取り組んでいることを強調した。具体的な取り組みとして重点的な学習支援をはじめ、ソーシャルワーカーや親と子の相談員らの積極活用を挙げた。