社会・全般
2011年12月25日(日)9:00
鮮やかな赤花咲かす/
ヤブツバキ、樹齢推定300年
宮古に生えているツバキの仲間では最も古木とされるヤブツバキ(ツバキ科)が、城辺の吉田地区で鮮やかな赤色の花を咲かせ始めている。地上からの高さ約4㍍、根元の最大幹周り1・65㍍。宮古島椿の会の来間清典会長は「このヤブツバキの樹齢は約300年と推定されている」と語った。
宮古の白川氏系図家譜によると、平良大首里大屋子の白川氏13世恵通は、1742年にスギ、キリ、茶木(チャノキ)、イヌマキ(方言名キャーギ)、イスノキ、ヤマモモなど試植させている。ヤブツバキの表記はない。
茶の木は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹。宮古では、少なくとも18世紀半ばごろには茶の木が育成されていた。
ヤブツバキの葉は鍋で焙煎(ばいせん)して粉末にすると茶になる。