トウガン出荷本格化/主産地のJA上野集荷場
JAが取り扱うトウガンの出荷が、本格化した。地区全体の約8割を占める主産地の上野地区では、週に約20㌧を出荷している。出荷は4月にピークに入り、6月上旬ごろ終了する。
トウガンは、全国的にも宮古が主産地。冬春期の本土市場は、宮古の独壇場という。
2010年度の宮古地区全体のトウガンは出荷量839㌧、販売額が1億6400万円だった。今年度は1064㌧、1億7600万円を計画している。上野は50戸の農家で810㌧、1億3300万円を目指す。
上野地区は生産技術が年々向上し、反収は04年の9・4㌧から現在は16㌧程度と、1・7倍に伸びた。多い人は、20㌧以上も取るという。
品質も高く、県の野菜品評会では毎年のように、金賞を受賞している。今年は、宮国寿成さんが、農林水産大臣賞を受賞した。
宮古のトウガンは量がまとまり、品質も良いため市場の評価が高く、毎年、高値安定で推移している。
JAおきなわ上野集荷場には24日、農家がトウガンを次々と運び込んでいた。一人の農家は「出始めなので、品質がいい。色のりが良く、形がそろっている」と話した。19日のA品のキロ単価は、200円だった。
集荷場には8人の職員が働き、活気づいている。