農業の楽しさ、難しさ実感/上野中「教育ファーム」
食育指定校を機にスタート/生徒らが野菜栽培
上野中学校(島袋正彦校長)では、自然の恩恵や食に関わる人々の活動への理解を目的に学校裏の畑を借り上げ、「教育ファーム」と名付け、生徒らが野菜栽培に取り組んでいる。台風や干ばつ、害虫の被害を受けるなど、自然を相手にする農業の難しさを実感しながら収穫を目指し、汗を流している。
教育ファームは2009年から2年間、県と市の教育委員会から「食生活に関する教育実践校」の指定を受け、実践の充実を図るためにスタートした。同指定は終了しているが、農作業体験は継続している。
運営にはJAおきなわ宮古地区青壮年部が協力し、植付けから肥培管理などを指導している。毎日の掃除時間では地道な除草作業行うほか、毎月1回の「環境デー」では全生徒で一斉活動をしている。
畑の面積は10㌃で、サツマイモやジャガイモ、ニンジン、島ラッキョウなどを栽培中だ。収穫した野菜は2月の「教育ファームまつり」で販売する予定。
指導する浜川教諭は「食べ物が食卓に並ぶまでの過程を理解し、食に対する意識は変わった」と話した。
新里将也君(3年)は「野菜が成長していくの楽しみだった」、伊山大樹君(同)は「雑草抜きが大変だった」とそれぞれ活動振り返り、宮国智也君(同)は「将来、自分でもう一度栽培したい」と語った。