平良と石垣の民児協が交流/宮里会長が津波対応で講話
宮古島市平良第二民児協(宮里敬一会長)と石垣市第二民児協(新城スエ会長)の研修・交流会が14日、平良老人福祉センターで開かれた。研修の講師は宮里会長が務め、大規模な地震・津波被害に備えるためには、災害福祉マップを作成し要援護者を守ることや、過去の災害の教訓を生かすことの大切さを強調。交流会では、日ごろの活動状況などが紹介された。
宮里会長によると、宮古島市は宮古島東方沖地震についてマグニチュードは6・0、地震発生から5~20分後に津波が襲来し、津波の高さは保良海岸12㍍、平良港9・1㍍、与那覇湾岸7・9㍍と想定しているという。
責任のある行政が示した数字ではあるが「想定にとらわれてはならない」と指摘。1771年の明和の大津波クラス(波高が36~39㍍)になる可能性もあるとし、避難対応の目安となる各所の標高を早急に表示するよう行政に求めた。
岩手県釜石市の小・中学校生のほとんどが津波から逃れ「釜石の奇跡」といわれるのは「想定にとらわれるな」「最善を尽くせ」「率先避難者たれ」─の3原則が守られたからだと理由を説明した。
各家庭を訪問の際には、防災意識や避難訓練の重要性、正確な情報を伝えるのが大切と呼び掛けた。
交流会で宮里会長は「人と人との絆をつなぐことのできる地域づくりについて、皆さんと話し合える機会が持てることをうれしく思う」と歓迎した。