100㌔、福本が初優勝/宮古島ワイドーマラソン
女子は山澤9連覇/728人力走、完走率75・27%
第22回宮古島100㌔ワイドーマラソン大会(主催・宮古島市など)が15日、うえのドイツ文化村を主会場に宮古本島一円で開催され、最長100㌔の部総合は大阪府の福本博和が7時間56分46秒で初優勝、同女子の部は茨城県の山澤洋子が8時間52分14秒で大会9連覇を達成した。100㌔、50㌔、21㌔の3部門に計728人が出場、548人が完走した。完走率は75・27%だった。
50㌔男子は福岡県の松本博が9連覇、同女子は宮古島市の石川敦子が制した。21㌔男子は同市の黒島昌樹、同女子は沖縄市のブラウン華世が初優勝を決めた。
この日の宮古島地方は曇り空で時折小雨がぱらついた。強い風が選手の記録に影響したが、この時期としての気温は高めでランナーにとっては比較的走りやすいコンディションだった。
同日正午の気象条件は曇り、気温24・7度。南西の風5・5㍍、湿度は82%。最高気温は25・1度(午前11時38分)、最低気温は19度(午後5時38分)
100㌔に出場した選手は宮古本島をほぼ一周、50㌔の選手は狩俣中学校前から北海岸線と南海岸線を通ってドイツ文化村を目指した。21㌔の選手は東平安名崎入り口から同村まで走った。
競技は午前5時にドイツ文化村を出発した100㌔の部でスタート。460人が夜が明けきらない宮古路に繰り出した。
初優勝の福本は序盤から快調に飛ばし、スタート30㌔地点からゴールまで「一人旅」を続けた。90㌔地点で後続の追い上げにあったが再びペースを上げて独走。最後まで一度もトップを譲ることなく初優勝のゴールに飛び込んだ。
福本は「トップ2(前回優勝の蔵本康孝、前回2位の西村譲治)不在なので優勝したかった。優勝は最高」と喜んだ。
一方の女子は山澤が風に苦しみながらも前人未踏の9連覇を達成。他を寄せ付けない走りで優勝し「苦しんだけど9連覇が達成できて良かった。来年は10連覇を狙って頑張る」と喜びと抱負を話した。
50㌔男子は松本が貫禄の9連覇。3時間33分26秒で優勝した。来年は「50歳で10連覇を成し遂げたい」と意欲を示した。50㌔女子は石川が4時間29分56秒で初優勝を決めた。
21㌔男子優勝の黒島の記録は1時間16分43秒。同女子優勝のブラウン華世は1時間55分9秒だった。
大会に出場した選手たちは、互いに励まし合ったり沿道の声援を受けながら力走。宮古島の自然を楽しみながらゴールを目指した。
部門別完走率は100㌔64・57%、50㌔86%、21㌔は98・21%だった。