今期操業がスタート/宮糖多良間工場
キビ搬入204㌧、糖度13・17度
【多良間】宮古製糖多良間工場は15日、2011-12年産サトウキビの製糖操業を開始した。初日は計204㌧が搬入され、平均糖度は13・17度で基準糖度帯(13・2~14・4度)を若干下回る成績だった。開始式には関係者多数が集い、今期の操業開始を盛大に祝った。
同工場の今期搬入量は前期実績比で5000㌧ほど減産となる1万8560㌧を見込む。台風や干ばつなどの気象条件が影響した。
初日に搬入されたサトウキビの糖度の内訳は基準以下が44・97%、基準糖度帯内が44・54%、基準以上は10・49%だった。1㌧当たりの農家の平均手取額は2万919円。今後の品質向上が期待される。
開始式は午前11時から行われ、はじめに宮古製糖の安村勇社長ら関係者がキビの束を機械に投げ入れて今期操業をスタートさせた。
安村社長は「昨年の台風や干ばつ、長雨、日照不足で生産量は減少する厳しい状況にあるが、昨年より品質は良い。農家が丹精込めて作ったサトウキビを一本たりとも残さず日本一の黒糖を製造していきたい」と決意を述べた。
多良間村の下地昌明村長は「多良間村の経済は黒糖なくしてあり得ない。操業期間中、安心、安全、無事故無災害で行われることを祈願する」と話した。
開始式では鏡開きや乾杯も行われ、参加した関係者が今期の高品質取引と期間中の安全操業を祈願した。