「学校統廃合は断固反対」/佐良浜
説明会で住民ら猛反発
市教育委員会(宮國博委員長)は15日、佐良浜の前里添多目的施設で「宮古島市立学校適正規模(基本方針)についての説明会」を開いた。住民ら約150人が参加。委員会は「佐良浜中学校と伊良部中学校を2014年度をめどに1校に統合する。また佐良浜幼稚園・小学校と伊良部幼稚園・伊良部小学校を2014年度統合する」との考えを示した。これに対し、フロアからは「学校統廃合は断固反対だ」と猛反発の意見が相次いだ。
参加した伊志嶺朝令さんは「皆さんは、教育行政のことばかり考え、地域住民や児童・生徒の保護者のことは考えていない。学校の適正規模とは」と質問。川満弘志教育長は「元教員としての立場から考えると、1学年の1クラスが25~30人。できれば2クラスがあった方が活性化になる」と語った。
中村雅弘さんは「統廃合の問題は、複式学級になってから考える方針にしてほしい。統廃合の基本方針を変えては」と要望。川満教育長は「説明会は、意見交換するために開かれているもの。意見をまとめ、皆さんと見直しや修正も議論したい」と理解を求めた。
フロアの別の男性は「学校統廃合は、行政の財政効率化のためと考えられる。財政は厳しいのか」と質問。与那嶺大市教育委員会教育部参事は「市の中期財政計画では平成26年度から厳しくなると試算されている」と説明した。
フロアの教諭の1人は「伊良部には複数の学校があるから、子どもたちは他の学校には負けないと切磋琢磨している」とメリットを強調した。