肉用牛の拠点産地に
県農水部が多良間村を認定
【那覇支社】県農林水産部(比嘉俊昭部長)は17日、多良間村を肉用牛(子牛)の拠点産地に認定し、認定証を下地昌明村長に交付した。認定を受けた下地村長は「自然豊かな多良間で生まれ育った子牛を産物として特化し、安心安全な子牛づくりにしっかりと取り組みたい」と抱負を述べた。
同拠点産地の認定は、県内の地域における農林水産物生産の取り組みに対して生産・出荷量や生産体制などを総合的に評価し認定するもので、拠点産地の認定が決定すれば、戦略的品目(ブランド)として優先的に県の各種支援が得られる。宮古では2009年度に宮古島市が肉用牛(子牛)で拠点産地に認定されており、宮古和牛改良組合での拠点産地認定は2例目となる。
多良間村は10年度、肉用牛の飼養戸数99戸、飼養頭数3696頭、子牛競り出荷頭数1391頭、競り販売額4億2245万4000円の実績を上げた。5年後の16年度計画では飼養頭数4530頭、子牛競り出荷頭数1711頭、販売額6億398万3000円に目標設定した。
また、昨年7月に多良間村肉用牛産地協議会を設置し、20年度までに飼養頭数を4820頭にまで増産する酪農・肉用牛近代化計画の目標設定を行い、担い手育成や草地整備などの生産基盤強化などの計画立てを行った。
認定証交付式で、比嘉部長は「購買者や消費者から信頼される拠点産地として期待しており、県としても技術面、経営面で積極的に支援したい」と述べ、下地村長を激励した。