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社会・全般
2010年7月10日(土)17:15

参院選投票日

明日は、参院選の投票日。全国的には、民主党政権に対する中間評価の意味合いが濃厚だ。沖縄選挙区では、政権与党の民主党候補者がいないこともあって、全国とは様相がやや異なるようだ 
 
▼ 投票は義務ではない。権利だ。ある意味では、義務の履行より権利の行使が難しい。若いころの毛沢東は「調査なくして、発言権なし」と言い、〝現場主義〟を強調した。現代はマスメディアが発達していて、居間に座っていても選挙戦〝現場〟の情報が入る。むしろ、情報過多だ。情報の量が多い割には中身が判り難く、内容の真偽や解釈の当否について判断に迷う
 
▼投票権を行使する側は、おみくじを引くように「えい、やっ」で決める場合もあろうが、候補者にとっては、それが「尊き一票」になる。何気なく投じた一票が地域の将来を左右することもある
 
▼去る6月�日の青森県大鰐町長選。大鰐町は青森県で初の「財政健全化団体」に陥った町で、町内レジャー施設運営の活性化が最大の争点となっていた。結果は、二人の候補者の得票数が3524票ずつで同数。公選法の規定に基づき、くじ引きで決着した
 
▼町の活性化策を「くじ引き」で決めるとは、いかにも〝前近代的〟との印象を受ける。しかし、立候補と同時に神主さんの前でおみくじを引いたのではない。町民の審判を受けた〝あとの祭り〟であった。やはり、一票の持つ意味は重い
 
▼参議院議員の任期は6年。予測できない将来を託すには長すぎる感もある。長期かつ多角的な視点で考えざるをえない。


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