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社会・全般
みゃ~く方言大会最優秀賞を受賞した 与那覇冴子さん(52歳)
宮古方言は味わい深い
5月29日に開催された第17回鳴りとぅゆんみゃ~く方言大会で、最優秀賞(宮古島市長賞)と聴衆特別大賞(宮古毎日新聞社賞)に輝いた。第3回と第12回に次いで、3度目の出場。「賞を3回ももらい、自分のことながらびっくりしている」と喜びを語る。
演題「思いつくままに、あれこれと」は、文武両道に大活躍の宮古の子どもたちを誇る真面目な話から始まった。PTAの自分が、老人クラブ会員と間違えられたエピソードから笑える話に一転。観光客との珍問答など、愉快な話が次々と飛び出し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。この間、約10分。聴衆30人の採点は最高点だった。
観光バスガイド歴約20年。方言は友人たちとの付き合いや、仕事を通して覚えた。
バスは、宮古出身の同期会に利用されることも多い。「方言を話すと、皆さんは喜んでくれる。方言を通して、楽しく過ごしていただければ」と心掛けている。「昔野崎に『カニ(カン)』を『買い(コウ)』に行く人でにぎわうバスがあった。宮古の『観光(カンコウ』バスは、野崎が始まり」など、客を笑わせる小話も数多くインプットしている。
宮古方言は、若い世代に使われなくなり、将来、稀少語になると懸念されている。「宮古方言は味わい深く、人を笑わせるユニークな表現がある。固有の文化は、後世に引き継がなければならない。そのための環境づくりが必要」と話す。
4年前から、宮古テレビの方言ニュースに出演するようになり、今では街の人気者。見知らぬ人にも「冴子おばー」と声を掛けられるという。