「大橋開通後に検討を」/伊良部南区
市教委 学校統廃合で説明会
市教育委員会(宮國博委員長)は29日、伊良部南区の女性若者等活動促進施設で「宮古島市立学校適正規模基本方針」の説明会を開いた。園児・児童・生徒の保護者や住民ら約100人が参加。委員会は「伊良部中学校と佐良浜中学校を2014年をめどに1校に統合する。また幼稚園を含む伊良部小学校と佐良浜小学校を16年度までに統合する。適正規模の実行期間は、2011年度から18年度までの8年間を基本とする」との方針を示した。フロアからは、学校統廃合に反対する意見や要望が相次いだ。
フロアの浜川正弘さんは「伊良部の学校統廃合については、伊良部大橋開通後に検討してもらいたい」と要望した。
同じく長浜国博さんは「伊良部の学校統廃合が平成26(2014)年度になったのは疑問。小規模校の解消としているが、統廃合になっても小規模校の解消にはならない」と意見を述べた。
川満弘志教育長は「先ずは複式学級の解消。学年別の一クラスが20人から30人くらいで、それが2クラスあったらクラス替えもできる。毎日の授業が最大限に活発になっていくことを目指している」と述べた。
フロアの女性は「学校を統廃合して伊良部島の真ん中に新しい学校を建設した場合、統廃合前の学校は無くなる。統廃合は反対」と訴えた。
宮國委員長は「少子化に伴う子どもたちの教育環境について、どうやって教育するのか。また子どもたちのより良い教育環境をどうするのか、いつもしのぎを削っている」と述べた。
教育委員会は2011年3月、市学校規模適正化検討委員会から「宮古島市立学校規模適正化基本方針」の答申を受けた。答申に盛り込まれた4点の意見に2点の意見を加えて方針を決めた。