バリアフリーの浜辺へ/市港湾課
車いすで散策も/パイナガマビーチ改良工事
市内平良のパイナガマビーチが、バリアフリーで景観の美しい浜辺に生まれ変わる。市建設部港湾課が、車いすで陸と浜の間を行き来できるスロープの設置工事や、老朽化した護岸を強化する根固め工事を実施。黒ずんだコンクリートの護岸に砂の色に近い特殊塗料を吹き付ける工事もやがて着工する。年度以降には、飛砂防止工事も行う。
平良港パイナガマ地区護岸改良整備工事の期間は、2009~年度までの5年間。総事業費は、1億5000万円をかける。
スロープ設置工事では現在、コンクリート護岸の取り壊しが行われており、この部分にらせん状の斜路を造る。幅は㍍、浜から上までの高さが2・2㍍。完成する春には、車いすでの浜の散策もできそうだ。同スロープは年寄りなど、足腰の弱い人にも便利な通路となる。
護岸の根固め工事は、台風の際に砂が移動して底がむき出しになり、海水の浸食被害を受ける恐れがあるため、その未然防止を目的に実施する。護岸手前の浜を掘り、石を敷き詰めて護岸の底を強化している。砂浜を掘って石を埋めた分、砂が盛り上がるというプラスアルファの効果も期待されている。
特殊塗料は、砂と接着剤を混合したざらざら感触の塗料。護岸への吹き付け工事は2月下旬に始まり、年度までの完了を予定している。同塗料には、太陽放射熱を遮る遮熱効果もあるという。完成予想図は、砂浜と護岸の色分けのない美しい景観を描いた。
飛砂は、護岸の後ろに低木を植えて、ネットを張り防止する。