新宮古病院は地上6階建て/基本設計完成予想図
県立宮古病院の完成予想図がこのほど出来上がった。この完成予想図は同病院の基本設計報告書(概要版)に盛り込まれ、地上6階建てとなる予定の新病院は、宮古の中核病院として2013年5月の開院予定となっている。
同報告書は今月19日に行われた宮古島市休日夜間救急診療所運営委員会でも委員に示された。
現在の県立宮古病院は、老朽化が激しいことから、旧宮古農林高校グラウンドに新築移転される。
同報告書によると、これまで5階または6階建てとなっていた建物は6階建てとなり、延べ床面積は1万9640平方㍍。敷地面積は2万2914平方㍍。建設総事業費は約75億円を見込んでいる。
新病院は低層部が外来・中央診療ブロックで高層部が病棟部門と二つの部分から構成される。
1階には外来診察室や放射線検査室、救急などのほか、市夜間診療所も設置される。
2階は外来のほか、人工透析、精神科デイ・ナイトケアなど。3階以上は病棟で3階は産婦人科と内科のほか、手術室、分娩(ぶんべん)室、講堂などが設けられる。
4階病棟は内科、外科、脳神経外科、泌尿器科、眼科、歯科口腔外科など。5階病棟は整形外科、小児科、感染症などとなっている。
6階病棟は精神科と精神科作業療法などが行われる。
診療科は20科目で、合計病床数は277床を予定している。
駐車スペースは、現在の240台から100台以上増やした350台分を確保する予定。
現在の宮古病院の本館と管理棟は築30年以上、新館と精神科病棟も約25年を経過し、老朽化が進行。県が2000年に実施した老朽度調査ではおおむね10年以内の改築が必要とされていた。