「イベント多すぎ」/整理統合へ初の意見交換会
市主催だけでも30以上
市の主催イベントの整理統合などを検討する初の意見交換会が22日、市役所平良庁舎で行われた。市民や議員から「行事が多すぎて、ボランティアに大きな負担が掛かっている」との指摘を受けて開催したもので今後、類似イベントの合体や廃止も含めて検討を進める。
市観光商工局のまとめでは、市主催の行事は1月の100㌔ワイドーマラソンを皮切りに、トライアスロン大会(4月)やサニツ浜カーニバル(7月)など、年間30以上開催されている。
特に10月は計10回の行事が予定されている。週末を利用することから日程調整が難しく、同じ日に複数の行事が重なることも珍しくない。
意見交換会には観光協会や土地改良区、市陸上競技協会、クイチャーフェス実行委員会のメンバーと市のイベント担当部署の職員らが出席し、それぞれの立場から意見を述べた。
出席者からは「行事が重なると来場者が分散し、盛り上がりに欠ける」との指摘があり、解消に向けては、似たような行事を一つにまとめることや、まったく別の行事を合体させ同会場で同時に行う案が示された。
具体的には年間で4回開催されている「マラソン大会」の統廃合や「マンゴー祭り」と「牛祭り」の合体、「クイチャーフェス」と「産業祭り」の同時開催などが意見として出された。
ボランティア確保も課題で、市職員はほぼ毎週のように駆り出されているという。
出席者からは「市民もボランティアとして参加するのに、市職員が嫌がるのは理解できない」との意見もあった。
しかし、市側からは「地域の行事やPTA、防犯活動も多く、これに市の行事が重なると心の安まる時間がない。職員からは『またか』という声が多い」と話し、負担軽減のためにも整理統合が必要だと訴えた。
一方で、「行事の目的がそれぞれ違う。行事は継続が大事で、拡大強化を図るべきではないか」などと、まったく別の意見もあった。
同会では「官民一体となったイベントにすべき」「市民目線で考えるべき」などの意見を反映させながら意見を交わし、下地敏彦市長に報告する予定。