「道路よりも布団で寝よう」/交通安全推進協
路上寝防止でポスター掲示
酒を飲んで酔っぱらって路上で寝てしまう「路上寝」を重大視した、宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会(会長・下地敏彦市長)と市交通安全推進協議会(同)は17日、宮古地区居酒屋等交通事故防止・防犯連絡協議会(武富敏会長)に、会員の飲食店に路上寝防止ポスター200枚を掲示するよう依頼した。
飲食店で注意呼びかけ
「飲酒関連事件増加非常事態宣言」を踏まえ、夏場に増加する路上寝への対策の一環。
宮古島署によると、管内の路上寝通報受理件数は、昨年1年間で715件、今年に入ってから7月末現在で350件。また路上寝している際に、財布を盗まれた人の被害件数は、昨年が8件、今年7月末で7件。手口は、路上寝の人を起こすふりをして財布を抜き取るという。
ポスターは「あっがいたんでぃ、あっぶない!」「おうちで家族が待っているよ」「道路よりも布団で寝よう」「道路には危険がいっぱい!」の4種類。路上寝の再現写真を掲載し「みーや」と「宮古島まもる君」が家に帰るよう呼び掛けている。B5版。
贈呈式で、下地市長は「宮古島では、飲酒運転と路上寝が増えている。特に路上寝は万が一があるので、どうしてもこれを避けたい。会員の居酒屋などでは、酒を飲んだ客には『家へ帰るように』と注意の言葉を掛けるようお願いしたい」と協力を求めた。
武富会長は「路上寝のない安全・安心の宮古島にしたい」と決意を新たにした。
同署の島袋令署長は「今年の路上寝は昨年同期と比べて若干減少しているが、路上で寝る人の財布を盗む人は増える傾向にある」と指摘した。