11/23
2024
Sat
旧暦:10月23日 友引 辛 
産業・経済
2012年3月17日(土)9:00

宮糖城辺は6万7400㌧/2011-12年産サトウキビ

前期比4万3000㌧の大幅減


今期の原料搬入を終えた宮古製糖城辺工場=16日、城辺砂川

今期の原料搬入を終えた宮古製糖城辺工場=16日、城辺砂川

 宮古製糖城辺工場は16日午前、2011-12年産サトウキビ(原料)の搬入を終えた。今期操業を開始した1月11日からの累計搬入量は6万7478㌧。前期に比べ4万3079㌧の大幅減産となった。平均糖度は13・45度。基準糖度には達しているものの、最後まで伸び悩んだ。同工場の搬入終了で、沖縄製糖宮古工場と合わせた宮古本島内の原料は15万1488㌧。操業中の宮糖伊良部、宮糖多良間を合わせた地区全体の原料は20万㌧前後が予測されており、1971-72年に次ぐ大不作となる。


 宮糖城辺は、16日午前11時30分ごろに搬入を終了した。最終的に見込んでいた搬入見込み量を700㌧ほど上回ったが、71-72年期の5万1174㌧に次ぐ低い搬入量だった。

 品質も例年に比べると厳しい結果になった。基準糖度(13・2~14・4度)帯の原料が44・91%、基準以上の原料は16・37%あったが基準以下が38・72%と全体の約4割を占めている。

 地区別の品質は、城辺が13・43度、上野が13・49度となっている。

 収穫面積における品種構成は農林27号が最も多く全体の32%を占めた。平均糖度は13・50度。次いで農林21号の19・5%で平均糖度は13・40度だった。以下は宮古1号(13・5%)、農林15号(12・3%)。

 交付金を含めた生産農家の1㌧当たり平均手取額は2万1158円だった。

 今期収穫は機械刈りが急増し全体の39・7%を占めた。一方の手刈りは60・2%だった。同工場では「来期以降はさらに機械刈りが増えてくる」としている。

 今期の植え付け体系は夏植えが77%、春植えが11・5%、株出しが12%。来期は春植えや株出しが増加するものとみられている。

 今期は昨年2~3月の低温や日照不足、5月の台風による葉の裂傷、7月の干ばつ傾向など厳しい気象条件が大幅な減産を招いた。

 収穫期には機械刈りが急増したため、雨天時には原料が不足。工場を一時的に停止したり、時限運転に切り替えるなどして操業期間を乗り切った。

 宮糖城辺はきょう17日に操業を終了。同伊良部工場と多良間工場は今月下旬まで操業を続ける。地区全体の生産量は過去4年連続30万㌧台から一転、20万㌧を割り込む可能性もある。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!