11/23
2024
Sat
旧暦:10月23日 友引 辛 
産業・経済
2012年3月17日(土)9:00

キビ株出増加の可能性

友利、島尻では倍増見込む


株出管理機で株ぞろえが行われ農薬、肥料も投与されすくすくと成長している株出=14日、島尻地区

株出管理機で株ぞろえが行われ農薬、肥料も投与されすくすくと成長している株出=14日、島尻地区

 今年は、サトウキビの株出栽培面積が増えそうだ。城辺友利地区と、平良島尻地区では、昨年と比べ倍増を見込む。増加の背景には、殺虫剤のプリンスベイトや誘殺灯の普及に伴う良好な株の出や、今年収穫したキビの大不作分を挽回したい農家の思いがあるとみられている。


 市農政課によると、2011/12年期産の作型別収穫面積の構成比は、春植が8・5%、株出が10・9%、夏植が80・6%。行政は、2年1回収穫の夏植と比べ、1年1作の株出や春植の普及が増産の鍵を握るとして、同作型への転換を勧めている。

 島尻の辺土名豊一さん(県さとうきび生産法人連絡協議会宮古支部長)は①土壌の耕起や整地費用②苗代-が要らないなど株出のメリットを強調。今年収穫した一部畑の作柄が夏植より良く反収6㌧も取れ、周辺農家の関心を高めたことも、株出栽培増加の理由に挙げた。

 城辺友利地区の原料員・前里定広さんは「ベイト剤を使った畑は、株の出ばかりでなく、育ちもいい。これも株出を増やしている要因の一つ」と分析する。

 宮古本島におけるキビ栽培は、30年ほど前まで株出が全収穫面積の5割以上を占め、主流になっていた。塩素系殺虫剤の使用が禁止されてから、キビの根の芽を食い荒らすハリガネムシが増え激減。キビの立ち枯れを引き起こすアオドウガネの増加も影響した。

 現在、ハリガネムシの防除に有効なベイト剤やアオドウガネを光でおびき寄せて捕獲する誘殺灯の普及が進み、株出復活へ展望が開けた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!