書の追求へ決意新た/書心会・本社主催 第29回全宮古書道展
入賞者たたえ表彰
第29回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)の表彰式が15日、市内ホテルで行われ、児童生徒から高齢者まで入賞者129人を表彰した。受賞者は、晴れ晴れとした表情で賞状や記念品を受け取り、宮古地区における書の発展を誓い合った。
高校・一般の部で大賞を受賞した砂川加枝さんは「書を続けられる喜び、お世話になっている方に感謝しながら書を続けていきたい」と話した。
書道展には計820点の応募があった。このうち、秀墨賞や大賞を含む特別賞を受賞した作品は129点。いずれも審査員から高い評価を得た。
今月6~8日には招待作品などを含めて計847点を市中央公民館に展示。期間中に同館を訪れた市民は1612人に上った。
表彰式は午前の部と午後の部に分けて行われ、午前中は秀墨賞などを受賞した児童生徒を表彰。書心会の天久宏会長は「これからも書を続けながら勉学に励み、大きな夢を抱き立派な大人になってください。国字を書けるということは本当に幸せなこと」と述べ、児童生徒の健やかな成長に期待を込めた。
日本習字教育財団の葛西孝章常務理事教育部長は「展示会の作品は力作ぞろいでとても感動した。胸を張って自慢してほしい。書道展に出品することがとても大切なこと。出品を続けながら頑張ってください」と話した。
午後の部では児童部や高校・一般の部の特別賞受賞者を表彰。宮古毎日新聞社の平良覚社長は「一筆一筆、精魂を込めて書かれた作品に感動を覚えた」と強調した。審査員から質の高さを評価されているとした上で、「書は奥が深い。さらなる飛躍を期待している」などと話し、受賞者にさらなる精進を促した。
下地敏彦市長は「児童生徒の作品応募は宮古における芸術のすそ野を広げると確信している」と述べ、書道展の意義を強調した。
全受賞者を代表して大賞の砂川さんが「受賞の連絡をいただいた時は信じられず夢のようだった。何度もあきらめそうになったけど続けて良かった。これからも正しく美しい文字が書けるように書道を続けていきたい」と喜びを語り、書道文化の発展に全力で取り組む決意を示した。