社会・全般
2012年3月27日(火)9:00
「あたらかシーサー」を序幕/宮古空港
牛山さん「幸せな制作活動だった」
造形美術家の牛山リコさんが2年4カ月の歳月を掛けて制作した琉球漆喰と琉球赤瓦、宮古島の貝などを材料としたシーサーが完成し26日、宮古空港で関係者が集い除幕式が行われた。宮古方言で「大切な、もったいない」という意味の「あたらかシーサー」と命名された。
除幕式で牛山さんは「本当に幸せな制作をさせてもらった。手を動かしたのは私だが、宮古島の皆さんの思いがいっぱい込められた作品になった」と述べ、材料となる漆喰や貝を提供してくれた多くの人に感謝の気持ちを伝えた。
作品制作の期間中、市民や同空港を利用する人たちが無償で貝などの材料を持ち寄り、完成することが出来たという。
牛山さんは、同空港の利用者から「親しまれ、愛されるような宮古島の守り神になってほしい」と話した。制作に協力してくれた人の名前を台座のトラバーチンに記すことから、「無言で貝を提供してくれた人たちも、同空港ターミナルにぜひ名乗り出てほしい」と呼び掛けていた。