座喜味氏が出馬表明/県議選
離島振興を強調/保守系議員団結束、再選誓う
任期満了に伴う第11回県議会議員選挙(6月1日告示、同10日投開票)に宮古島市区(定数2)から立候補を予定する現職の座喜味一幸氏(62)=自民=が30日、市内のホテルで出馬表明した。後援会長を務める下地明前市議会議長、下地敏彦市長、平良隆市議会議長が同席し、市議会保守系議員団ら支持者が出馬表明を見守った。座喜味氏は「離島の交通、物流コストを大幅に安くし、さまざまな産業振興を図る」など10の基本政策を掲げ、「離島の痛みをしっかりと県政に伝える役目を担い、離島振興を図るためにも2期目に望みたい」と述べ、立候補の決意を表した。
座喜味氏は「県議選にあたり市民、後援会、議会の皆さまのご支持を賜りたく決意を表明させていただく」と述べ、県議就任後、国内外の経済や政治情勢が激動を極めたことを振り返りつつ、「県議会では離島振興議員、農業議員といわれてきたが、県総人口の5%しかいない声を県政にしっかりと訴えていくためには、離島の痛みをしっかりと県議会で訴えるしかない」と述べた。
また、「仲井真弘多知事は離島の元気が沖縄につながるのだという思いを寄せてくれている。新たな沖縄振興計画が始まる新年度を離島振興元年だと位置づけ、市長、知事と連携をとりながら、宮古島の活性化と発展のために頑張っていきたい」と支持を訴えた。
同席した下地明後援会長は「座喜味氏は県議会の中でも農政通といわれ、ベテラン県議でも教わることが多いと聞いている。下地市長と不離一体となって、宮古の行政政策を今以上に取り組めば、必ず宮古島市は発展する」と述べ支持を呼び掛けた。下地市長、平良市議会議長が座喜味氏の2期目再選に向け激励の言葉を送り、支持者らの結束を訴えた。
座喜味氏は「離島の交通、物流コストの大幅低減による産業振興」のほか、「TPP反対と高付加価値の農水産業振興」「宮古島の魅力を生かした新産業の育成」-など10の基本政策を掲げている。集まった支持者らは湧川弘範青年部長のガンバロー三唱で座喜味氏の再選に向け気勢を上げた。
座喜味 一幸(ざきみ・かずゆき)1949年(昭和24年)12月15日生まれ。平良字西仲宗根出身。琉球大農学部卒業後、沖縄総合事務局に入局。元宮古土地改良区事務局長。08年6月執行の第10回県議選で初当選し現在1期目。