キビの夏植えに奮闘/伊良部
本土からボランティア援農隊
本土の大学生や社会人のボランティアが自由に参加する援農隊が13日、伊良部佐和田地区の畑でサトウキビの夏植えに奮闘した。参加者らは苗1本1本に豊作の願いを込めて丁寧に植え付けた。
佐和田に住む佐和田涼子さんが援農隊を受け入れて、今年で10年。今年の参加者22人を含めると延べ100人が、佐和田さん宅で宿泊し、キビの夏植え作業に汗を流した。
今年の参加者は慶応大13人と同大OB3人、静岡大5人、国際医学福祉大1人。学生の中にはボランティア活動を終え、帰った人もいる。
この日、植え付け作業に精を出した慶応大3年の河田康佑さんは「今年で3年目の参加。暑いが、キビの夏植えは楽しい。来年も参加したい」と額の大粒の汗をぬぐった。
同大OBで大手企業に勤める坪井彩香さんは「2年目の参加だが、キビを作ることには楽しみがある。学生時代の思い出がよみがえり、あのころが懐かしい」と語り、かぶっている麦わら帽子を持ち上げて額の汗をふいた。
佐和田さんは「今年の参加者は、やる気満々の表情が見える。素晴らしい成果を上げている」とたたえた。