間近に「ウミガメ」大喜び/大神島
観光客60人、地引き網体験
ジェイトリップ(大阪府、石橋幸夫旅行事業本部長)の「最強宮古島」ツアーの観光客60人が31日、大神島の海岸で地引き網を体験した。親子連れが力を合わせてアカウミガメ4匹などを引き揚げた。参加者らは「ウミガメだ」と大喜び。海に帰された4匹は、勢い良く青い海を泳いだ。
体験滞在型観光の一環。受け入れには、大神自治会(久貝初男会長)会員の全住民26人、宮島観光サービス(辺土名忠志代表)などの関係者ら30人余りが協力した。
ツアー観光客は、3月30日から2泊3日~4泊5日の日程で計128人が来島。グループごとに分かれ、各観光名所の見学や体験観光を実施。受け入れスタッフの男性らが、地引き網の袋網を沖合側に設置。親子連れらが二つに分かれて綱を引いた。
袋網が波打ち際に引き寄せられると、アカウミガメ4匹のほかに、コバンザメ2匹、アオリイカ1匹、オジサンなどの魚数匹が現れた。この後、参加者らは、大神島特産の手作りカーキダク(くん製タコ)料理に舌鼓。
石橋本部長は「宮古島に訪れたのは今回で2回。同じ日本でも宮古島の風景や環境はひと味も違う。これからもツアー企画を継続する」と決意を新たにした。 埼玉県から親子4人で参加した曽根和美さんは「地引き網の体験は初めて。子どもたちが、間近でウミガメを観察出来たのでとてもうれしかった」と話した。
久貝会長は「全住民の約4倍の人が集まり、感無量。今後とも観光イベントの受け入れで活性化を図りたい」と語った。