2012年度がスタート/市長「激動の年の始まり」
2012年度がスタートした2日、宮古島市は市中央公民館で、新年度の定期人事異動辞令交付式を行った。異動対象者306人に辞令を交付し、新規採用した23人(市長部局19人、教育委員会3人、消防1人)にも採用辞令を交付した。新年度の開始に当たり下地敏彦市長が集まった職員に訓示し、「市役所の責務で、どのようにすれば、市民により良い事業を提供し、より良い施策を展開できるかを考えて行動してほしい」と述べた。
新年度の市町村行政は、4月1日に施行された改正沖縄振興特別措置法(沖振法)と駐留軍用地跡地利用特別措置法(跡地法)の沖縄関係2法の施行と、同法に伴い措置された沖縄振興交付金(一括交付金)の創設および、その市町村への分配によって、「地域の独自性」「地域主体」がより一層求められることになる。
また、国が振興基本方針を定め、県が策定主体となって進められる新沖縄振興計画との整合性や地域に求められる振興策の立案能力、執行能力などの行政力が大きく問われることになる。
これらに鑑み下地市長は「年度はまさに激動の年の始まり」と述べた上で、「離島振興において新たな事業が始まり、これらを実際にやっていくのは市行政の責務だ」として、市職員のなお一層の研さんを呼び掛けた。
辞令交付式では新規採用者を代表して下地恵美さん(福祉保健部児童家庭課配属)が「公務が民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し全体の奉仕者として誠実、公正に職務を執行することを固く誓う」との宣誓書を読み上げた。
下地市長は新規採用の職員に対し、「素直な気持ちで上司の指導を受け、職務に精励してほしい」と述べ、採用者を激励した。
宣誓書を読み上げた下地さんは「保育士として東保育所に配属が決まっている。幼いころからの夢だったので大変うれしい。市職員、保育士として頑張っていきたい」と抱負を述べた。