農林27号、宮古本島で人気/11-12年産キビ
伊良部、多良間は15号
2011-12年産サトウキビの品種別実績が各工場のまとめで分かった。宮古本島内では農林27号の使用率が最も高く、沖縄製糖宮古工場、宮古製糖城辺工場とも総搬入量の3割を超えた。一方、宮古製糖伊良部工場と同多良間工場では農林15号が人気。伊良部は全体の66%、多良間では70%以上を占めた。平均糖度で見る品質は各工場とも農林15号が好成績だった。
沖糖宮古の品種構成を見ると、農林27号が総搬入量の38・35%を占めた。宮古1号の17・06%、農林21号の12・85%が続いた。
平均糖度は農林8号が最も高く14・53度。ただ、搬入量に占める割合は2・23%と低い。最も多かった農林27号は14・45度、使用率10%台の農林15号も14・51度と高糖度だった。沖糖管内ではすべての品種が14度を上回る品質だった。
一方、宮糖城辺における農林27号の割合も32・3%と高い。農林21号が19・46%で続いた。以下、宮古1号の13・47%、農林15号の12・25%だった。
品質は全品種が13度台と伸び悩んだ。最も高いのは農林15号の13・69度、農林27号は13・50度だった。そのほかの品種は13・5度以下となり、それぞれ基準糖度(13・2~14・4度)帯には達しているものの例年に比べると低糖度だった。
宮糖伊良部管内のサトウキビは66・4%が農林15号だった。品質も15号が最も良く、平均糖度は15・13度だった。これに続く高糖度は農林25号の14・74度、農林27号は14・65度だった。
宮糖多良間は、70・19%が農林15号。平均糖度も同品種が良く、13・73度で品種別最高の糖度だった。次に多く使用された品種が宮古1号。全体の2割を占めて平均糖度は13・67度。
各工場の実績を品質別に見ると、沖糖と宮糖伊良部が比較的高糖度、宮糖城辺と同多良間が例年に比べて低糖度だった。同じ品種でも生産地によって差が出ていることも分かった。