09年度一般会計決算/市の借金、343億円
市民1人当たり62万5000円
宮古島市はこのほど、市の借金を示す地方債現在高が343億7598万円となった2009年度一般会計の決算概要をまとめた。8月1日時点の人口(5万4960人)で割ると、市民1人当たりの借金は約62万5000円の計算になる。
09年度一般会計決算は、歳入総額382億7684万円で、歳出総額は366億3629万円となり、翌年度へ繰り越す財源1億4616万円を差し引いた実質収支は14億9439万円の黒字を計上した。市総務部は、黒字を計上した要因として普通交付税の増額などを挙げ「合併効果」だとしている。
ただ、合併による交付税の特例措置約31億円が、2016年度から5年間で段階的に引き下げられる。このことから市では09年度決算での黒字額については「持続的な財政運営を図るためにも計画的な積み立てが必要」とし、市の財政調整基金(貯金)に積み立てていく方針。同基金は現在9億7600万円。
09年度決算の歳出を性質別に見ると、人件費の決算額は72億3700万円で、このうち職員給は49億1200万円となっている。
生活保護法や児童福祉法、身体障害者福祉法などの法令に基づく扶助費は41億7800万円を支出した。
借金を返済するための経費に当たる公債費は40億2500万円となっている。