きょう試験放送/全国瞬時警報システム
北朝鮮ミサイル発射に備え
全国瞬時警報システム(J-アラート)の試験放送が5日、午前11時と同11時30分に県内全域で実施される。宮古島市は昨年4月1日から稼働している。
試験放送は、北朝鮮が「衛星」と称して12~16日に発射を予告している長距離弾道ミサイルの落下に備えての伝達体制試験で、内閣府が送信、市の受信機の動作確認を行うのが目的。J-アラートからの送信内容は自動的に宮古島市の防災無線につながる。
市の防災無線は現在、151カ所にスピーカーが設置されており、各集落に広報できるように整備されている。
長濱政治副市長は「防災情報システムとして正常に機能するかの試験は必要なこと。たまたまこの時期に重なったが、16日以降よりもこの時期に試験ができるのはよいと思う」と話した。
J-アラートは2方式で、事前音声書換方式は、官邸で事前に想定される事態に応じて作成した伝達内容(音声ファイル)を受信機にあらかじめ登録し、事案が発生した際に官邸から起動指示を送信して、防災無線から放送する。
即時音声合成方式は、時間に余裕がない場合に、官邸で事態に応じて作成した伝達内容(文字データ)を送信し、受信機で音声を合成して、直ちに防災無線から放送する仕組み。
全国瞬時警報システム(J-アラート) 弾道ミサイル攻撃や大規模テロ、津波警報、緊急地震速報など緊急情報を人工衛星を使って国(内閣官房・気象庁から消防庁を経由)から送信し、市町村防災無線などを自動的に起動することにより、人手を介さず瞬時に住民などに伝達するシステム。