陸自救援隊が宮古到着
車両も入港 不測の事態に対応
北朝鮮の弾道ミサイル発射実験とみられる「衛星」の打ち上げに対し、上野野原の航空自衛隊宮古島分屯基地に地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)が配備されたのに伴い、陸上自衛隊は5日、化学防護隊、衛生部隊を加えた救援隊を組織編成し、災害派遣要員と情報収集要員などをCH47陸自ヘリで宮古空港へ人員輸送した。
宮古に派遣する救援隊は36人で、ミサイル発射時の破片落下などによる不測の事態が生じた場合、地上での救援活動などの任務に当たる。また、平良港には同日、同救援隊が使用する車両4台が民間の貨物船で到着した。
陸自救援隊は西部方面第15旅団(那覇基地)の自衛官を中心に編成し、車両は同基地所属の警務隊車両と西部方面航空隊(熊本県)の中型トラックなど計4台を陸揚げした。
同救援隊は北朝鮮がミサイル発射を予告した今月12日~16日以前に、地元消防、警察と連携して救援活動の情報収集などの事前準備を行い、不測の事態に備える。
宮古島には空自分屯基地があるため、救援隊員は石垣島に配置する同隊員約320人より、かなり少人数の配置になったという。
陸自西部方面隊で広報を担当する奥畑孝2等陸佐は「これから現地調査をし、市や各関係機関との連携を整えるが、宮古島住民の安全安心を守るために、万全の態勢で任務を遂行する」と述べた。