太平洋島サミット開催を/市、公明党山口代表に要請
長濱政治副市長は12日、宮古島視察に訪れた公明党の山口那津男代表ら議員団と会談し、2012年開催予定の第6回日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議」(太平洋島サミット)の宮古島開催や新エネルギー関連事業に対する予算確保などを要請した。
山口代表は「国政では野党の立場ではあるが、いろいろ経験があるので質問や法案を出して推進していきたい」と述べた。
要請には衆議院議員の遠山清彦氏、参議院議員の秋野公造氏、同党県本部代表の糸洲朝則県議のほか宮古島市議の富永元順氏、高吉幸光氏らが同席した。
要請は①太平洋島サミットの宮古島開催②航空運賃の低減化③子宮頸がんワクチンの公費助成④新エネルギー資源の推進のための予算確保⑤一括交付金の配分基準の配慮-の5項目。
太平洋島サミットについて長濱副市長は「環境モデル都市でもある宮古島市には自然エネルギー発電施設など南太平洋諸国にとって有益な環境関連施設も多く、島しょ国の持続可能な開発の参考になると考えているので、宮古島での開催に取り組んでほしい」と述べた。
遠山氏は「外務大臣政務官時代に外務省から宮古島に調査団を派遣した。この調査団の報告で、二十数カ国の首脳が滞在するので国家元首にふさわしい宿泊施設が会場近くに確保できないと厳しいなど(開催地として)宮古島の弱点が指摘された」と話した。
これに対し長濱副市長は「外務省の調査団が来島した当時は宮古支庁の支庁長で、調査団ともいろいろ議論をした。宿泊施設などの課題は解決できると考えている」と述べた。
山口代表はこの日の午前に視察した伊良部大橋の架橋工事について「多目的で大きなプロジェクト。(完成すれば)来間島、池間島、伊良部島とすべての島が橋でつながる。(島)全体の総合力を高めるので必要な予算確保なども努力したい」と述べた。要請後、記者団の質問に答えた。