八重干瀬に歓声
観光ツアー客500人上陸
恒例の八重干瀬観光ツアーが7日、2日間の日程で開幕した。さわやかな潮風が吹き渡る中、本土からの観光客約500人が、美しいサンゴや魚介類を観察し満喫した。
八重干瀬は、池間島の北方沖合約5~15㌔の海域に位置する日本有数のサンゴ礁群。大小100余りのサンゴ礁が点在し、ほとんどのサンゴ礁に干瀬名が付けられている。サンゴ礁群は総称で八重干瀬と呼ぶ。
この日の午前、観光客らは、はやて海運フェリーに約300人、宮古フェリーに約200人が乗船し、平良港から出港した。はやて海運はキジャカ干瀬、宮古フェリーはドゥ干瀬に接岸した。
曇天の下、観光客らは、サンゴを踏みつぶさないようにゆっくりとした足取りで上陸。観光客の中には「きれいなサンゴ」と歓声を上げる人もいた。
観光客らは、1時間余の上陸体験を堪能した。平良港に戻る船上ではマグロ刺身や焼き魚、泡盛が振る舞われた。民謡ショーも開かれ、観光客らは楽しそうにクイチャーを踊っていた。
愛知県から母と一緒に参加した大学生の荒井菜津未さん(21)は「美しいサンゴと生きているシャコガイを初めて見て感動した。母親との貴重な思い出になった」と笑顔で感想を話した。