ペースト製造施設着工/イモ事業
5月下旬に完了へ
宮古島市のかんしょ(イモ)プロジェクト事業は、下地地区にある市農村婦人の家をイモのペースト製造施設に改修する工事に入った。完了は、5月25日を予定している。
改修工事費は、840万円。大和建設(宮里敏彦社長)が請け負った。
農村婦人の家(イモ加工場)は、JAおきなわ下地集荷場の西隣りにある。床面積は約200平方㍍。イモの洗い場を設け、蒸し器やペースト製造機、冷凍庫などを設置する。商品開発室も備える。
機械の1日当たりペースト製造能力は16㌧。施設の管理運営は、民間に委託する。2012年度のペースト(1次加工品)生産は月に10㌧、年間120㌧を目標にしている。
市は「宮古島市いも生産販売組合(仮称)」の設立に向け、先月28日には組合加入要件などの説明会を開いた。約人が参加し、イモ栽培への関心の高さをうかがわせた。
商品開発室では特産品を作り、そのノウハウは、市内の菓子店に提供するという。市は操業を前に、すでに紫芋ケーキや芋ジュース、ようかん、ゼリーなどを開発している。
栽培面積は10年後には95㌶に増やし、生産量2520㌧、販売額を3億7800万円に持って行く計画をしている。
ブランド化に向けては「日本最古の芋の伝来地」を前面に打ち出す。1597年に砂川親雲上旨屋(うるかぺーちんしおく)が、漂着地の中国から芋の苗を持ち帰り普及させたという歴史記録を踏まえた。