発射時で大会は中断/トライ大会 選手の制止は強制せず
北朝鮮ミサイルで競技委
第28回全日本トライアスロン宮古島大会の第3回競技委員会(本村博昭委員長)が9日、市総合体育館で開かれた。15日の大会当日に北朝鮮が「衛星」と称して12~16日に発射を予告している弾道ミサイル対応について協議。発射された場合は発射情報が発せられ次第、大会を中断し、危険が除去された段階で再開することを決定した。ミサイルは発射から十数分程度で上空を通過することも確認した。
出場選手への伝達はJアラート(全国瞬時警報システム)を中心に大会役員らが拡声器や旗などで知らせるが、競技している選手を強制的に制止はさせない。各種目とも競技を中断するか継続するかは選手の判断に委ねることとした。
情報伝達は、水泳競技の場合、Jアラートの通知を受けた市危機管理対策室(室長・安谷屋政秀総務部長)からトライ実行委の水泳本部に電話連絡を入れ、水泳会場の船舶、フロート、水上バイク、レスキューボードに拡声器や旗、笛などで伝達する。選手へはミサイル打ち上げから8分程度で通知できる見込み。
自転車競技は選手が陸上で競技しているため、Jアラートから市防災無線を通して発射などの情報を発する。水泳競技同様、市危機管理対策室から大会実行委の自転車部に電話で伝達する。選手への通知に要する時間は3~4分程度を見込んでいる。
両競技で全選手の競技中断を強制するのは、危険が伴う可能性が高いとの判断から、実行委は中断の通知をし、中断するか否かの判断を選手に委ねた。