新葬祭場 名称は「宮古島市斎苑」/検討委が提言へ
火葬料金2万5000円
宮古島市葬祭場管理運営検討委員会(委員長・長濱政治副市長)は12日、第2回委員会を市役所平良庁舎で開いた。新しい葬祭場の名称を「宮古島市斎苑」とすることや火葬料金を大人(満12歳以上)1体2万5000円とすることなどを決定した。近く、下地敏彦市長に提言。同市長が最終決定する。施設は来年3月完成、同4月から供用開始する予定。
火葬料金については、①死亡者の死亡時の住所(死産児にあっては死産児の父または母の住所)が宮古島市②火葬使用申請時における喪主の住所が宮古島市-の場合を「市内」とし、多良間村など県内外は「市外」と区分し、別料金を設定する。
火葬料金などの使用料については、浦添市にある県内で最も新しい公共火葬場「いなんせ斎苑」を参考にしたほか、施設の維持管理費から算出し調整した。
火葬料金(2万5000円)は、県内の公共火葬場では最も高くなるが、現在の民営白川葬祭場の11万円より大幅に低くなる。
現行条例に規定されている火葬場使用料の四つの区分に、新たに▽死産児(4カ月以上の胎児)▽胞衣物(妊娠4カ月未満の死胎)▽霊安室使用料-の3区分を追加し、それぞれ料金を設ける。
伊良部島にある市が管理する白鳥苑は、現在の12歳以上2万円(市外3万円)、12歳未満1万5000円(同2万5000円)の火葬料金は現状のままとするが、他の区分については市の新しい施設の料金に統一する。
新葬祭場の場所は、平良字東仲宗根添地区の現民営葬祭場西側、ミヤコン(宮古コンクリート工業)北側にある市有地。今年3月に着工した。
総事業費は約8億円。地上2階建て、延床面積1629平方㍍。霊安室や告別ホール、待合室(和室、洋室)などを設けるほか普通乗用車40台、マイクロバス1台分の駐車場も完備する。火葬炉は常用炉と予備炉各1基の計2基設置する。