県議選まで2カ月/座喜味氏表明、奥平氏はあす/坂井氏流動的
任期満了に伴う第11回県議会議員選挙(6月1日告示、同10日投開票)の投開票日まで、きょう10日で2カ月と迫った。宮古島市区(定数2)には現在、現職の座喜味一幸氏(自民)、奥平一夫氏(社大・結)、元職の坂井民二氏の3人の名前が挙がっているが、9日現在、当初予想された宮古島市区での立候補予定者の三つどもえ戦の様相が変わりつつある。
現職で2期目を目指す座喜味氏=自民公認、公明推薦=は先月30日にいち早く出馬を表明した。
同じく現職で3期目を目指す奥平氏=無所属=は、あす11日に正式に出馬を表明する予定だ。
一方、現職2氏が着々と選挙の臨戦態勢を整える中で、返り咲きをねらう坂井氏は「立候補への環境整備を図っているところ」として、出馬への意欲は依然衰えていない。
ただ、同氏を推す根強い支持層はあるものの、選挙区内外の政治情勢の変化に伴って支持構図が大きく変化しており、これまで通りの基盤を整えるのが難しい情勢にある。
また、現職、元職の選挙戦の構図に対し、市議会の一部会派は「新たに第3の候補が現れ、応援要請があれば、積極的に受ける可能性もある」としており、ここに来て、新人候補が出馬する可能性も否めない状況になっている。
県議会の現有議席数は高嶺善伸議長を除き与党対野党の少数与党。今年2月に執行された宜野湾市長選挙で佐喜真淳氏(自民)が当選し市長に就任したため、与党会派は1議席減らした状態。同県議選は今年度からスタートした新沖縄振興計画の具体的政策の行方を占うほか、宮古島市区では来年の市長選への試金石になることは必至だ。