消費拡大で特売/「とうがんの日」キャンペーン
1個100円、試食会人気
トウガンの消費拡大キャンペーンが「とうがんの日」の10日、JAあたらす市場で開催された。店内には1個100円のトウガンが山積みされ、飛ぶような売れ行き。トウガンの漬け物やサラダなどの試食コーナーもにぎわった。セレモニーでは農家や関係者らが、販売目標の1020㌧、2億円達成を目指し「がんばろう三唱」の気勢を上げた。
今年のキャンペーンのスローガンは「太陽とさんご礁の卵 宮古島とうがん」。地産地消や「安全・安心」「おいしさ」を広くPRして、消費拡大を図る目的で実施した。
実行委員長の岡村幸男JAおきなわ宮古地区本部長は「宮古島市のトウガンは、冬春期の出荷量が全国一を誇る宮古の代表的な野菜。キャンペーンを契機に、もっと食べてもらい、地産地消の輪が広がることを祈念する」とあいさつした。
與那嶺宏明県宮古農林水産振興センター所長と、上地廣敏市農林水産部長は、2月の県野菜品評会で宮古島産のトウガンが金、銀、銅賞を独占するなど、品質は高く評価されていると強調した。
1個(約2㌔)で100円の価格は、通常の半値。用意した約2000個は、午前と午後の特売で完売した。
60歳代の女性は「安いのでうれしい」と笑顔。「トウガンは豚ソーキとの煮込みが一番。キビナをだしに煮付けしてもおいしい」と料理法を紹介した。
漬け物を試食した50歳の男性は「ピリ辛と甘さのバランスがほど良い。キュウリの漬け物より、歯ごたえがある」と、太鼓判を押した。
とうがんの日 1998年4月10日に県経済連が主催した「とうがんの日」宣言大会で、同日を「とうがんの日」に定めた。沖縄方言「し(4)ぶい」と和名「とう(10)がん」にちなんだ。宮古方言名「スウ」。