市長が野原基地視察/PAC3配備完了受け
「万全の態勢の印象」
下地敏彦市長は10日午前、上野野原にある航空自衛隊宮古島分屯基地に配備された地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)の配備完了を受け、同基地内で初めてPAC3の配置状況などを視察し、配備の概要説明を受けた。前日、同基地から配備完了の報告を受けるとともに、視察の依頼があった。
下地市長は視察後「ミサイルが飛んできた最悪の場合を想定して、万が一に対応する万全の態勢で十分準備されているとの印象を受けた」と語った。記者団の質問に答えた。
およそ30分間の視察の中で、同分屯基地の宮本裕徳司令とPAC3運用部隊(航空自衛隊)の部隊長から、2基のPAC3とレーダー2基、石垣との通信用のレーダー1基の配置についてと、イージス艦、PAC3による迎撃システムの概要についての説明を受けた。
視察には宮古島市議会の平良隆議長、市危機管理対策室長の安谷屋政秀総務部長と市総務課の砂川一弘課長が同行した。
これまでも下地市長はPAC3を配備するにあたり、宮古島の方向に飛んできた場合の対処についての確認をしてきたが、今回の視察でも同様の質問をした。
これに対し宮本司令からは「海上でのイージス艦、陸上でのPAC3と二重の構えを取り、宮古島には落ちないよう、最大限の努力をする」と説明を受けた。