奥平氏が出馬表明/県議選
経済の活性化を推進
任期満了に伴う第11回県議会議員選挙(6月1日告示、同10日投開票)に宮古島市区(定数2)から立候補を予定する現職の奥平一夫氏(62)=無所属=が11日、市西里にある同氏の後援会事務所で出馬表明した。後援会筆頭共同代表の奥平玄孝氏、下地智市議、前里光恵市議が出馬表明に同席し、市議会野党系議員団らが同氏の3選を目指して団結を誓った。奥平氏は「農林水産業の振興と地域経済活性化の推進」など九つの基本政策を打ち出し、「市民の皆さんと共に輝く宮古をつくり、やり残した仕事を達成するためにも3期目を目指すことを決意した」と述べて支持を訴えた。
奥平氏は国政の政権交代は果たされたものの、「多くの国民や市民が求めた、国民が主人公の成果が表れなく政治停滞や劣化が甚だしい」と指摘し、沖縄県が復帰40年を境に今年度からスタートした振興新法のもとで、離島振興や不利性克服のための政策が「沖縄21世紀ビジョン」に盛り込まれたことを一定評価した。
その上で、下地島空港の利活用について、「仲井真弘多知事が同空港を沖縄振興のエンジンになると発言したことを県議会でも、ずっと質問し続けた。同空港の残地を有機農業の一大拠点にし国際化を推し進めることで、宮古の経済は大きく飛躍する」と述べ、3期目では、これらを実現するための取り組みに、まい進することを決意表明した。
後援会筆頭共同代表の奥平玄孝氏は「一夫氏は宮古病院の新築移転や職員採用で精力的に取り組んだ。皆さんのご協力とご支持で三度、県議会に送りだそう」と呼び掛けた。
また、市議会議員団有志として21世紀新風会の池間豊会長が激励あいさつし、「新風会も全員で奥平氏を応援することを決めた。政治は中央においては混沌としているが、奥平氏を当選させ、地方から物が言える政治の姿を作っていこう」と述べた。また、社大党宮古支部長の新城元吉氏が「奥平氏の素晴らしい政策を実現するため、大同団結しよう」と呼び掛けた。
市議の山里正彦氏のガンバロー三唱で集まった支持者らは同氏の県議3選への気勢を上げた。
奥平 一夫(おくひら・かずお)1949(昭和24)年7月20日生まれ。平良字東仲宗根出身。93年旧平良市議初当選、3期連続で同職務めた。04年県議選出馬し旧平良市区で初当選を果たす。08年に宮古島市区で2期目当選を果たす。